転職後のギャップをなくすには?

転職お役立ち記事

更新日:2022-08-03

「思っていたのと違う」「社風が合わない」「前職の方がよかった」
時間をかけて転職先を見つけたとしても、実際に働いてみると思い描いていた理想と現実の間にギャップが生まれてしまうといったことは少なくありません。そこで今回は、転職後のギャップを避けるための方法をご紹介します。

1、自己分析編

転職先でギャップを感じてしまう原因には大きく①自己分析不足②転職先の企業情報不足の2点があります。その中でも特に自分自身についての理解が浅い人が転職後にギャップを感じることが多いのです。なのでまずは自分に対しての理解度を深めましょう。
ⅰ)ビジョンを具体化する
あなたが将来どうなっていたいのか、そのためにはどのような環境でどのようにしてキャリアを積んでいく必要があるのかということを順番に具体化することが大切です。

まずは将来どのような人物になっていたいのかということを書き出してみましょう。その上で、そのビジョンを達成するために必要な要素を段階に分けて洗い出すということがポイントです。要素の洗い出しが十分でなければ、入社後自分の理想とする環境が揃っていない、この会社にいても将来が見えないといったギャップが生まれてしまうのです。

要素から必要な労働条件や最適な仕事内容、労働環境に対して求める項目を分析していきましょう。
ⅱ)自分の強みを理解する
転職後のギャップが生まれる要因の1つに人間関係の不安定さが挙げられます。そこで必要になるのが自分自身の強みを理解し、それを周囲へ発揮することで自らが人間関係を改善していくということです。

強みを発揮することで周囲とのコミュニケーションが増え相互理解が深まることが期待できます。

一方、自分の強みを客観的に捉えることは難しいかもしれません。そこでキャリアアドバイザーや友人に頼るということも重要な方法の1つになります。
ⅲ)妥協できる部分とできない部分を分析する
入社する前の段階では、まだ実際に働いていないためどこまでが耐えられるのか、妥協できるのかといった基準が非常に曖昧です。実際に働いてみると、もしかするとなんともないと感じることもあるかもしれません。そこで、ここだけは絶対に妥協できないという部分を明確にしておきましょう。転職先を選ぶ1つの軸にしておくことが大切です。
ⅳ)いいギャップを洗い出す
これまでギャップを生まないための方法をご紹介してきましたが、ギャップといってもすべてが悪いギャップになるというわけではないのです。中には自分を成長させてくれるいいギャップというものもあります。

例えば前職では経験したことのない職種、業務を任されることは今後自分自身を成長させてくれるいい機会であると捉えることができます。求める環境ではなくても将来のために役立つギャップは成長のためのギャップとして前向きに捉えることができるので、みなさんの考える「いいギャップ」を洗い出していきましょう。

2、企業編

自分に対する理解を深めることができたら次は企業に対する情報を収集し、自分の理想とする環境があるのか判断しましょう。もちろん事前にネットなどで情報収集をするということは前提として置いておき、今回はそれ以外の方法をお伝えします。
ⅰ)一緒に働く仲間に会う
いくら事前に情報収集ができたとしても、実際のところの労働環境や周囲の人間関係は分かりません。そこで、面接の際に他の社員とコミュニケーションが取れないか頼んでみましょう。

実際に働いている社員からビジョン達成のための要素が揃っているのかということを聞き出すことで、実際に自分がそこで働くにあたってのイメージが具体化されるでしょう。
具体的には仕事内容や一日のスケジュール、キャリアアップにかかる時間などを聞くことをおすすめします。
人間関係においても会社のホームページからは知り得ない情報がたくさん存在しているので社員同士のコミュニケーションの密度や日々の業務において人間関係にトラブルはないのかということを確認することも必要です。

さいごに

転職後に理想と現実の差に苦しんでいる方はたくさんいらっしゃいます。そのためギャップが生まれないように事前に対策しておくことが自分自身を守る術となり、ギャップが生まれた際でもそれを最小限に抑えられるようになるのです。転職先でみなさんがそれぞれのビジョンを叶えられることをわたしたちは願っています。